日常
元気が出ない日は、計画より順番だと思ったんです
昨日の朝、目は開いたのに体がついてこなかったんです。夜更かししたわけでもないのに、布団から腕を一本出すのが、なんだかすごく遠く感じました。
天井を見ながら考えました。今日は何から始めよう。その質問が浮かんだ瞬間、一日がなんとなく重くなった気がしました。
疲れている日って、体力より先に「選ぶ余裕」のほうが減るみたいです。何を着るか、朝ごはんを食べるか、何から手をつけるか。いつもなら三秒で済むことが、ひとつひとつ引っかかるんです。
それで結局、何も決めませんでした。
でも、何も決めないというのも、実はずっと決め続けていることなんですよね。後回しにした質問は消えなくて、一日じゅうついてきます。シャワーを浴びているときも、お昼ごはんのときも隣に座っています。
夕方になると、なんだか妙に疲れていました。大したことをしたわけでもないのに。「何をしようか」を一日じゅう持ち歩いていたんだな、と気づきました。
人は選択肢が多いほど、始めるまでに時間がかかるそうです。性格の問題というより、もともとそういうふうにできているという話に近いみたいで。それを聞いて、ちょっと気が楽になりました。
だから、元気が出ない日に必要なのは、もっといい計画じゃないんですよね。計画だって、結局はもうひとつの決定ですから。必要なのは、考えなくていい順番がひとつあることなんです。
ルーティンというと、まめな人のものみたいに聞こえますよね。でも、ルーティンが本当に役に立つのは今日みたいな日なんです。調子がいい日は、ルーティンがなくても一日はそれなりに回りますから。
ルーティンって、元気な日の自分が、元気のない日の自分に書いておくメモみたいなものだと思っています。その日の自分は今日の事情を知らないけれど、代わりに選ぶ力が残っていましたよね。その力を少し借りるんです。
だから順番も、難しさじゃなくて決める回数を減らす方向で組んでいます。考えずに手が動く動作をひとつ、体がいちばんシンプルに欲しがるものをひとつ、そして今日を軽くすること。三つか四つ決めておくだけで、朝がずいぶん静かになります。
昨日はそうやって、水を一杯飲んで、やることをひとつだけ残しました。一日がガラッと変わったわけではないけれど、「何をするか選ぶ」ことがひとつ確実に減ったんです。
元気が出ない日は、それで十分なことが意外と多いみたいです。明日の朝は、少し楽になりそうな気がします。
ルーティン
何をするか選ぶことを、まず手放す場所です。疲れている日は、選ぶこと自体が仕事になってしまいますから。
体がいちばん先に欲しがって、いちばん忘れやすいものでもあります。考えることがない、というのが今日は長所なんです。
一日を増やすのではなく、減らすための順番です。残りは夕方の自分がもう一度見ればいいんです。
眠るためではなく、画面の外にちょっと出るための時間です。午後が少し長く感じる日に合います。
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